January 2010
Amazon.co.jp: A Year of Mornings: 3191 Miles... →
その内読む。
SADISTIC CIRCUS →
川端康成 - 片腕
「ありがとう。」私は娘の片腕を受け取った。
「この腕、ものも言うかしら? 話をしてくれるかしら?」
「腕は腕だけのことしか出来ないでしょう。 もし腕がものを言うようになったら、返していただいた後で、 あたしがこわいじゃありませんの。でも、おためしになってみて・・・。 やさしくしてやっていただけば、お話を聞くぐらいのことはできるかもしれませんわ。」
「やさしくするよ。」
「行っておいで。」と娘は心を移すように、私が持った娘の右腕に左手の指を触れた。
「一晩だけれど、このお方のものになるのよ。」
そして私を見る娘の目は涙が浮ぶのをこらえているようであった。
「お持ち帰りになったら、あたしの右腕を、 あなたの右腕と、つけ替えてごらんになるようなことを・・・。」
と娘は言った。「なさってみてもいいわ。」
「ああ、ありがとう。」
...
川端康成 - 片腕
娘の片腕は私の右腕をベッドに置くと、 私の目ぶたを指の腹でやわらかくさすってくれた。
「赤や金のこまかい輪は、大きな歯車になって、廻るのもあったかしら・・・。 その歯車のなかに、なにかが動くか、 なにかが現われたり消えたりして、見えたかしら・・・。」
歯車も歯車のなかのものも、見えたのか見えたようだったのかわからぬ、 記憶にはとどまらぬ、たまゆらの幻だった。 その幻がなんであったか、私は思い出せないので、
「なにの幻を見せてくれたかったの?」
「いいえ。あたしは幻を消しに来ているのよ。」
「過ぎた日の幻をね、あこがれやかなしみの・・・。」
バラは赤く
スミレは青い
ソビエトロシアでは
詩があなたを書く!
– ロシア的倒置法 - Wikipedia (via maggot-p)
ほんの何でもない事でも何でもある様になる。
ほんの言葉の一かけらでも怒らせたり泣かせたり笑わせたりする。
...
– 山川彌千枝 - 薔薇は生きてる
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり
– 喜撰法師 - 古今集
来し方より今の世まで絶えせぬものは恋といへる曲者
げに恋は曲者曲者かな 身はさらさらさら さらさらさら
更に恋こそ寝られね
– 閑吟集
さびしさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里
– 西行 - 新古今和歌集
我が目を消し給え、われ汝を視得ん
我が耳を塞ぎ給え、われ汝を聴き得ん
足無くしてわれ汝に至り得ん
口無くしてなお汝に願求し得ん
– ライナー・マリア・リルケ - 時祷集
You are a nymph, escaped from the white birch forest.
Beneath your feet of...
– Ivan Goll - Song of Love from Yvan to Clair (西脇順三郎 訳)